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東讃支部

【東讃】第10回街角遺産ー善通寺市編ー 活動報告

去る2020年2月15日・16日の二日間「第10回街角遺産展-善通寺市編-」が旧善通寺偕行社大広間にて開催された。
2010年から始まった街角遺産展が10回目を迎え今回で登録物件が1,000件を超えた。一年に一度開催してきたから10年経ったということだ。小学生でもできる計算だが改めてその年月を思い浮かべてみるとため息が出る。
街角遺産とは何だろうか?地域の記憶であり、地域の特色を活かすために街角遺産の活用を推進するという大義がまずある。しかし同時に個人的な原動力になっているのはそこに秘められた超絶的建築への可能性にあるのではないかと思うことも最近ある。歴史は繰り返すというが、この建築的可能性の予感は利休が待庵で結実させた美学を現代の日本人が無意識にトレースしているのではないかと感じるものである。利休が荒壁に魅せられたように私たちは錆びたトタン壁に魅せられているのではないか。それは単純に錆びたトタンで茶室を作れば良いという安易なものではなく、現代的な「何か」ではないのかという予感だ。昨今香川県でもリノベという言葉をよく聞くようになったが、本質がやや置き去りになりリフォームとの違いもはっきりしないまま言葉だけが消費されている感はある。ともあれ古い建築を再活用しようという流れには大いに賛同する。
善通寺市を舞台とした今回の展覧会は撮影者7名総数143点と支部を超えた有志の協力もあり数とバリエーションに富んだものになった。さらに10周年記念企画として過去9回の街角遺産も含めた街角遺産全物件1,023物件を一堂に展示した。会場である旧善通寺偕行社はS級遺産ともいえる重要文化財でありながら地域で活用されているという遺産活用のお手本のような場所である。その大広間に一つ一つはイワシのような街角遺産が群として展示された眺めはなかなか爽快なものであった。
豊富な地下水脈が善通寺市の歴史と文化に影響を与えてきたことも街角遺産の撮影を通して初めて気が付いた。市内のあちこちに湧水があり地元の人は「出水」と呼んで子供のころから慣れ親しんできたそうだ。小さな香川県でも西と東で全く違う文化があるものだと改めて驚いた。
また、街角遺産展が10回目を迎えるにあたって街角遺産10周年記念レセプションも企画し、ささやかながら会場横のスペースで開催。街角遺産メンバーを含めた28名の方にご参加頂いた。
昨年に引き続き建築士会各支部の有志の方々のご助力で街角遺産展を開催することができ、更には10周年記念レセプションまで催すことができた。
ご来場、ご参加、ご協力頂いた皆様にはこの場を借りて改めて感謝を申し上げたい。
そしてレセプションでも多く頂いた今後の活動の継続への激励を胸に新たなスタートを切り、これからも細々と、しかし着実に、第一回目から変わらぬメッセージを社会に送り続けたいと思う。
“忘れ去られていた建物たちにもう一度「価値」を取り戻そう。「時間」が刻まれたものの価値を”

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