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一般社団法人 香川県建築士会
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建築士会コラム

役員リレーコラム「旅」 高松支部青年部会 部会長 兼近 賢

有吉弘行は、歯に衣着せぬ毒舌トークが持ち味であり、近年ではテレビでは見ない日はないほどの人気タレントである。

私が中学生だった当時、彼は猿岩石というコンビで『進め!電波少年』というテレビ番組のユーラシア大陸をヒッチハイクで横断するという企画をやってのけた。とても過酷な旅であったと思われるが、駆け出しの若手芸人であった彼らが、旅の中でみせる一喜一憂する姿を毎週、楽しく愉快な気持ちで視聴していた。
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そんな彼らにどこか憧れ、影響を受けた私は、建築を見たいというよりは旅をしてみたいという動機で、大学2年の春休みを使い、バックパッカーとしてヨーロッパを訪れた。
旅先の宿の多くはユースホステルを選んだ。安い上に一緒になった宿泊者と夕食を共にしたり、次の目的地の情報をもらえたりする貴重な場所だったからだ。中には意気投合し、2・3日の間行動を共にした人もいた。

現地での交通手段は主に列車、時々バスや船も利用。一つの都市につき1日~3日滞在し、移動を繰り返すというハイペースで、帰国する頃には10カ国を旅していた。
初めての海外旅行で、英語も話せない私が無事に旅を終えることができたのは、多くの人に出会い、助けてもらえたことに尽きる。とても大きな経験をさせてもらったと思う。
 
建築士会に入会してからは、TTC・青年委員会・高松支部青年部会の研修旅行を担当させてもらってきた。担当になると一人旅とは違い、参加者のお金を預かり、安全に旅行を進める責任もあるが、自分の行きたいコースに寄せて企画できる特典もある。
 
前述したとおり、私は英語が喋れるわけでもなく、スマホの扱いに長けているわけでもない、そのせいで予定の時間に遅れそうになることもあり、参加者にはしばしば全力疾走が強いられる。それでも長い時には1週間程の休みを作り、楽しみに参加してくれる仲間の存在はとてもありがたい。自由な一人旅も好きだが、行った場所・時間・思い出を共有できる皆で行く旅もまた良い。
 
現在はコロナウィルスの影響で海外への移動が難しい日々が続いている。少しでも早く以前のように旅ができる世界に戻ることを願う。

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役員リレーコラム「コロナ禍の過ごし方」高松支部理事 浜 圭司

このコロナ禍の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。もともと私は引きこもり体質のため、お酒さえあればどこに居ようと問題ないのですが、以前のように飲みに出ることが無くなり、より一層引きこもってやっていることでも紹介しようと思います。

まず、恥ずかしながら私は一級建築士の製図の試験を5回受験しました。当時は学科が合格すると2回まで製図の試験が受けられたので、学科は3回合格したことになります。当時の学科の勉強法は試験前にとにかく詰め込み。5択問題を正解することだけを目標として、問題にわからない言葉があっても、わからないまま覚えておくという勉強で、試験が終われば1ヶ月ほどできれいさっぱり忘れてしまっていました。

特に施工は出てくる工法など、弊社ではやったことの無いようなことがいくつも出てきますし、そもそもほとんど現場に出てないので、参考書で見てもわからないことばかり。

アースドリル工法はケリーバを杭心に合わせ表層ケーシングの建込み予定深度まで掘削し・・・底ざらいバケットで一次孔底処理を行い沈殿物がある場合二次孔底処理を行いトレミーでコンクリートを打ち込み・・。

試験用で言葉だけは覚えるのですが全くわかりません。また、一応図解があるのですが、大抵絵が下手くそで実物を知らない私が見ても余計わからなくなってきます。そこで現代の文明の利器「YouTube」。検索してみると実際の工事中の動画で説明してくれます。百聞は一見にしかず。何度も参考書で言葉だけ覚えていたことが一発で入ってきました。しかもタダで。

こんな素晴らしいものが出来たなら、私ももう一度勉強をし直してエセ一級建築士を卒業しようと思いましたが、この文明の利器は勉強以外に色々と誘惑してくるのです。気がついたら魚の裁き方やら、化粧をして別人のようになっているのやら、ここではとても書けないような・・・・。全く建築に関係ないものを見ていました。

建築についてはこれを読んでくれている専門家の方にお任せして、私はこのままひたすらお酒を飲みながら何の役にも立たない動画を見て引きこもろうと思います。
 

役員リレーコラム「一年を振り返り」専務理事兼事務局長 天野 勲

  • 〇建築士法改正について
令和2年を振り返ってみると、令和2年3月1日より建築士法が大幅に改正されることになった。今までは、実務が建築士受験の為の要件であったが、改正後は合格後の登録要件になったことにより、学校を卒業し指定科目の単位を取得していれば、直ぐに受験が可能になり、試験合格後に必要な実務を積み登録申請し、審査が認められれば、建築士の免許が交付されることになった。

建築士法改正により、各種政省令の改正及び実施要項・事務要領・マニュアル・各種様式作成の為、中四国ブロック代表として、小生が毎月1回 3~4時間を費やし、連合会会議室で延べ8回協議会が開催された、その都度国土交通省の意見を伺い、ほぼ纏まり、最終の3月で検討委員会は終る事になっていたが、新型コロナウイルス感染防止対策から、検討委員会は中止になった。

その後、国土交通省の担当者等が人事異動になり、その後は連合会とメールでのやり取りが始まった。今まで纏まっていた内容が振り出しになる場面も多く、最終的にマニュアルが纏まったのは、12月25日となった。各ブロックの建築士会事務局に多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、申し訳ございませんでした。

  • 〇建築士試験について
新型コロナウイルス感染防止の観点から、4月からの建築士試験の対面受付が中止になり、郵送及びインターネットの受付となった。士法改正により、受験要件が改正されたことにより受験者数は約20%増となった。受験者数が増になるのは良いのですが、試験の有無が心配される中、6月に国土交通省から試験は予定通り実施する旨連絡があった。コロナウイルス感染症防止を徹底しての方針が打ち出された、3蜜を計り、ソシャルスタンスを確保することになり、急遽受験会場として貸してもらえるかの交渉、会場定員の50%で試験室の確保等で、試験会場を増設することになり、教育技術普及センターに了解を求めた。

何とか会場が確保できたことから、次は試験監理員を増員するとともに、普及センターからの指示等・試験監理員の用務について説明会を開いて万全な体制で臨むことになった。当日は検温・机・椅子の消毒・手袋・終日マスク着用でのスタートになったが、試験監理員の協力により無事試験が終了した。

令和2年の試験結果は、二級建築士が12月3日に発表があり46名が合格、一級建築士は12月25日に発表があり29名が合格した。一級+二級合格者数は、前年度より20名の増となった。今後は合格者から、登録申請があれば、実務の内容及び実務経験を審査し、不備がなければ連合会へ関係書類を送付し、連合会で再審査し登録すると免許証明書が交付されることになり、初めて建築士として、名乗ることができることになる。

先日令和3年の試験日程及び受付方針が示され、受験申込は全てインターネット受付のみとなった。コロナの収束が見えない中、受験者数を想定し会場定員の50%で試験会場及び試験室の確保について民間貸会議室を確保した。

  • 〇講習会等について
年間計画を立てていたが、各講習会は国土交通省からの指示で、4月~6月まではすべて中止になった。その後は会場定員の50%以下での会場で、三密を避け、ソーシャルディスタンスを確保して実施することになったことから、会場を変更、または予約の会議室を変更することも余儀なくされた。現在までの各講習会の受講者数は前年度より約30%減少した。今後講習会の在り方も変化するようである。

委員会活動も自粛を余儀なくされており、委員会の在り方も検討を要することになると思われる。令和2年の日本建築士連合会全国大会「ひろしま大会」について、旅行会社と最終の詰めを行い、参加者を募る段階で1年延期になり、すべて仕切り直しとなった。
  • 〇最後に
一日も早くワクチンが出来、コロナが収束し、日常の生活に戻ることを祈っています。香川県に於いては、新型コロナだけでなく鳥インフルエンザについても収束していない状況でありますが、医療機関の従事者・県職員・市職員・建設業協会様のご協力に感謝申し上げ結びと致します。

年頭の挨拶 (一社)香川県建築士会 会長 遠藤孝司

初春のお喜びを申し上げます。
令和三年の新年、明けましておめでとうございます。会員の皆様も華々しくも穏やかな初春を迎えられた事と思いますが、皆様年明けはいかがお過ごしでしょうか! 今年は、少し様子が異なりますね。                            
昨年のお正月は「オリンピックイヤー」で、オリンピック関連施設の話題もあって、華やかな趣きがありました。今年は菅首相が「落ち着いた年明けを迎えることが出来るように・・・」と年末年始の「Go To トラベル事業 全国一時停止」を昨年末に決定し、飲食店等の営業時間の短縮の意向を示し、忘年会、新年会など自粛ムードが一気に高まりました。

その様な中、(公社)日本建築士会連合会は国交省と協議し、既存住宅状況調査技術者の「更新講習」をオンラインにて実施することにしました。本人確認に問題があるとして、新規講習はオンラインでは受講出来ませんが、更新講習は自宅で受講できる事になりました。「姉歯事件」と同様に「コロナ」は世の中の仕組み、文化をも急速に変えているようです。

香川士会でも、各委員会の開催などをオンラインで開催できるよう、連合会からの補助も有り、環境整備としてOA機器など整えました。密にならないような会議スタイルをと考えています。(フェース To フェースの会議も大事です・・・けどね。)

令和2年3月1日に「改正建築士法」が施行されています。主に、建築士の資格制度の改善に関する改正で、昨年の建築士試験より適用されています。現在の建築士の年齢構成は60歳以上の資格保有者が半数を大きく超えており、高齢化が進んでいます。平成17年に発生した「姉歯事件」以来、受験資格である実務経験の業種を厳格化した事も有り、年々受験申込者の減少傾向が続いていました。大学の建築学科を卒業しても直ちに受験できない、一旦就業すると業務に追われて受験準備の時間が十二分に取れないなど、受験機会の早期化など「資格取得のための改善策」を連合会で、意識調査を踏まえ検討してまいりました。学科試験・設計製図試験合格後、すなわち免許登録時に実務経験を課す事に、士法を改正したことにより、昨年の一級建築士学科試験の受験者は直近5年間で初めて3万人を超え、改正建築士法の効果が出たのではないかと思います。最終的な合格者の集計は、この原稿の記述中には分かりませんが、学科の合格者のうち若人者の割合が高まったようです。合格者の平均年齢は30.3歳でした。従来より2.5歳下がった事になります。これからも、施工系人材における一級建築士の必要性、建築士の法的優位性の改善に向けて努力したいと考えています。

最後に私事で恐れ入りますが、平成26年5月に香川県建築士会の会長に就任し、11月に黄綬褒章に浴しました。昨年の11月3日に旭日小綬章の栄誉に浴し、身に余る光栄に感激致しております。これも長年、建築士会でお世話になり会員の皆様のご協力とご支援が有ったからこそと思っています。これからもご指導の程宜しくお願いします。

コロナ禍はしばらく続くと思われます。会員の皆様に於いては健康に留意しますようお願い致しましてお礼と年頭の挨拶と致します。       

令和3年 正月  

役員リレーコラム「勧酒」 西讃支部理事 西山秀樹

コノサカズキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミトツガシテオクレ
ハナニアラシノ
タトエモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
 
中国の詩人・于武陵が詠んだ漢詩『歓酒』を小説家・井伏鱒二が訳したものです。初めてこの詩を知ったのは、20代前半だったと思いますが、過ぎ行く日々に流され、日常の生活や身の回りに疑問を感じることもありませんでした。

なので、当然この詩の意味も知ることなく、「宴会のススメ」的な文書としかとらえていませんでした。ですが、ふとしたきっかけでこの詩の意味を知ることとなり、以後私の中に深く残っています。
 
「サヨナラダケガ人生ダ」 
  →人生は別れがつきもの
「ハナニアラシノタトエモアルゾ」 
  →いつ、何がおこるかわからない
「コノサカズキヲ受ケテクレ・・・」
  →だから、そのとき一瞬の出会いを大切にする
 
文面が、『「サヨナラ」ダケガ人生ダ』で終わっているため、酒を煽って、ハイさよなら!そんな単純な捉えかたしかしていませんでした。文を逆からたどり、意味を説き解くと、ただの『お酒の勧め』的な詩が、『人との出会い』の大切さを説いた詩であり、勝手な解釈をしていた自分が恥ずかしくなりました。

普段の生活では、分かりやすい言葉や表現のなかに埋れた生活をしており、原文のニュアンスを残した少ない言葉のなかに、詩の『思い』を最大限に表現したこの訳に感動しました。

私自身は、ひととのコミュニケーションにおいて、話の流れに任せた相槌は打っているものの、内容が頭に残っていないことがよくあります。これは、そもそも理解することをやめているのではないかという気がします。いまひとつ、自分が発するコトバを、最小限にそぎ落とし『意味』や『思い』を込めて、気持ちを伝える、また、相手の発した言葉から真意をくみ取るコミュニケーションを目指したいと思います。
 
さて、ここで紹介した井伏鱒二の代表作として「黒い雨」があります。今村昌平氏により映画化もされた作品です。原爆投下後の広島を舞台に、風評被害により人生を翻弄された夫婦と姪の物語です。

東日本大震災においても、被災された方に追い討ちをかけるような風評被害が見られましたが、苦境や我慢を強いられたとき、日本人の忍耐力や団結力を強く感じる一方で、独りよがりな正義感から同調圧力や群衆心理が作り出されて、思わぬ方向へ向かうこともよくあります。昨今の新型コロナウィルスへの偏見も同様です。感染は特別なことではない、誰しもがありうることなのですが、どうしても警戒感が強くなります。

例年であれば、酒宴の席が多くなる時期ですが、皆さんどうするべきか苦慮している方も多いと思います。しっかりと対策をとったうえで、「コノサカズキヲ受ケテクレ」「サヨナラダケガ人生ダ」です。私は、その瞬間の出会いを大切にしたいと思います。
 

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