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建築士会コラム

役員リレーコラム「3年毎 気づきの体験 瀬戸内国際芸術祭」 広報編集員会 副委員長 高岸雄三

「漂流郵便局」窓口カウンターの上に並べられている箱に入っているのは アーチストの久保田沙耶さん(「漂流郵便局」の作者)が島の浜辺で見つけた貝、ガラスなどの漂流物。一つ一つ箱の中、じっくりよく見ると、形・色など宝飾店店頭では買えないような美しくて素晴らしいものばかりです。
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さっと通り過ぎてしまう砂浜。一見何もないような浜でも、島の浜辺にはこうした「宝物」が数多くうちあげられているのです。久保田さんはアーチストの鋭い感性で、こつこつ丹念に探しだし、拾い上げ、島で使われなくなった旧粟島郵便局の建物を作品「漂流郵便局」として宝物を展示し、宛名不明の漂流郵便物を留め置いて、見事に活用。『漂流郵便局』の書籍も出版されています(注)。瀬戸内の島々で平凡で一見何もないと思っていた砂浜などの光景。つぶさに見ればいかに多くの宝物が瀬戸内に眠っていることでしょうか。 

実はもとより地元で見慣れている瀬戸内の島々の風景、昔から自分なりに島に土地勘ありでした。 ところが瀬戸内国際芸術祭でアーチストのみなさんが、鋭い感性や深い洞察力、豊かな発想で見つめ直してくれた「瀬戸内」は、私には全く気がつかなかったものばかりで、知っているつもりとは、ただ「さーっと」通りすがっただけ、いかに浅薄な見方をしていたのかよくわかりました。

地元にいて「瀬戸内」を知ったつもりになってしまい、感心が薄れていまい、「灯台、もと暗し」というより、「こころあらざれば、見れども見えず」の状態で、多くの瀬戸内の宝物をみすみす見逃してきたのでした。どんなに頻繁に、足繁く島々に通っても、はじめから瀬戸内の「宝物」に関心が薄いのでは「瀬戸内」の自然の素晴らしさを感じとることができないのでした。

 2010年から3年ごと開催され、島々をめぐりアート作品を鑑賞する瀬戸内国際芸術祭。アートの祭典とか、地域活性化のイベントとか、いろいろな捉え方がありますが、私にとって「瀬戸芸」とは「瀬戸内の素晴らしさを3年毎にまたあらためて再認識する」気づきの体験です。

示唆に富んだ素晴らしい作品を制作してくれた各アーチストの皆様、それらを支えてくれたボランティア、こえび隊の皆様、地域・島民の皆様、芸術祭実行委員会はじめ関係諸団体の皆様のおかげで、貴重な「気づきの体験」をすることができ、深く感謝いたします。有難うございました。
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「漂流郵便局」への ハガキ
【宛先住所】
〒769-1108 香川県三豊市詫間町粟島1317-2
        漂流郵便局留
【宛先氏名】
「瀬戸内国際芸術祭2010、2013、2016、2019、2022、2025、2028、2031、2034、2037、2040、2043、2046、2049~ に関わる各アーチストの皆様、それらを支えるボランティア、こえび隊の皆様、地域 島民の皆様、芸術祭実行委員会、関係諸団体の皆様へ」
【本文】
3年毎の瀬戸内国際芸術祭で、そのたびごとに、またあらたな「瀬戸内」の素晴らしさに気づき、再認識できて、感動の体験をすることができました。皆々様のおかげです。深く感謝いたします。ありがとうございました。
【差出人】 高岸雄三
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(注)
■『漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります』久保田沙耶 著 小学館 2015年2月初版 
■『漂流郵便局』とは、届け先のわからない手紙を預かり、「漂流郵便局留め」という形で いつだれかに届くまで漂流私書箱に手紙を漂わせておく郵便局です。
■「漂流郵便局」〒769-1108 香川県三豊市詫間町粟島1317-2 漂流郵便局留
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