facebook
一般社団法人 香川県建築士会
〒760-0018
香川県高松市天神前6-34 2F
Tel:087-833-5377
Fax:087-833-5394

信頼できる建築士を探せるサイト 専攻建築士検索システム

CPD情報システム

監理技術者講習

建築士会コラム

役員リレーコラム「アナログの復権」広報編集委員会副委員長 島川 修治

今年の夏、ソニーがLPレコードのプレス機を導入し30年ぶりにレコードを発売するとのニュースを聞いた方もおられると思います。数年前よりレコードが見直されてきて静かなブームとなりそれが広がりつつあるということは報道されてはいましたが、ここまで来たかと感慨深い物があります。

LPレコードは1950年代後半から普及し始め80年代初めにかけて全盛を迎え各種音楽の普及に大いに貢献したのではないでしょうか。それまでのSPレコードが片面5分程度の収録に対し片面30分となり、また音質においても飛躍的な進歩が見られ、一時間程度の曲で5~6枚組数千円だったものがLPでは一枚になり二千円少しで買えるといった手軽さ、それと共に普及した「電蓄」(電気蓄音機)、ステレオと総称された家庭用のオーディオ機器等により日本でも音楽が手軽に楽しめるようになりました。

又レコード会社も林立し、毎年膨大な数の新譜も発売されていました。50歳代以上の方は皆さん楽しまれていたのではないでしょうか。

少し脱線しますがLPの一分間に33.33回転という中途半端な数字どこから生まれたかご存知ですか。開発者は映画の音を目的に当時のフィルム一本分約11分を17インチのLPに丁度収めるように回転数を決めたということだそうです。

しかし82年にCDが発売されると、利便さ、コンパクトさ等であっという間に主役の座を奪われ衰退の一途をたどりました。しかしながら2000年頃までは新譜はLPも同時発売されることもあったようで私の買った最後の新譜は話題性に珍しさも手伝って宇多田ヒカルのFirst Loveでした。

というよりCDは一枚で約2000円LPは2枚組4000円、又その頃プレーヤーも家庭になくなりつつあり、田舎では売れなかったのかCDショップの片隅で2年ばかり肩身の狭い思いをしつつ挙句の果てには1000円のシールを貼られていたものを連れ帰った次第です。しかし今はネットでは美品であれば数千円で取引されているのにも驚きです。

また脱線しましたがLPは2009年が底で年間約10万枚になりプレス工場も東洋化成一社になります。といってもまだ10万枚の需要があったのにも驚かされますが。その頃から徐々にアナログの良さを広める活動があったり、一万円程度のプレーヤーが発売されたり、ももクロ、パフューム等若いアーチスト達がLPを発売する等で年々倍々と需要も広がり昨年は80万枚まで増加しましたと言っても最盛期の一割にも満たない数ですが、CDにしてもその後音楽配信とかに押され続け音質的にはもう一歩進んだハイレゾの世界が見えてきた今大健闘といえるのではないでしょうか。

我が家は親類に電気屋があったため比較的早くステレオと呼ばれるものがあり、小学校の頃から色々な音楽に親しんでいて、中学の音楽教室で聞いた、ベートーベンの田園を気に入り初めてのLP購入となりました。

simakawa1.jpgのサムネイル画像

1952年の録音で今でもたまに聞きますが、驚くほどいい音で十分鑑賞に堪えらます。もちろん最新録音とは比べられませんが。以来55年の間に約300枚程が棚に収まっていて針を下せば常に音が出る状態になっています。

こちらでの購入は中古が主流ですが、5年ほど前には200円ほどのものが今は500円に、私にとっては複雑です。ジャズ、ビートルズは2000円以上です。

温かみのある優しい音を聞きたい、と共に大きいジャケットがファッショナブル、針を下すときの緊迫感とワクワク感というのが若者に受けているらしいのです。

皆様方の押し入れとか倉庫にレコードが眠っていませんか。プレーヤーは量販店でスピーカー付きの安価なのも販売しています。この秋はアナログの音で昔を思い出してはいかがでしょうか。

BACK