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建築士会コラム

役員リレーコラム「氏神様から頂いたご近所さんとの絆」副会長 白石 雄三

 私が現在住んでいる町の自治会名は天皇北自治会と称し概ね70世帯が当自治会に所属しています。35年程前に家内の実家の敷地内に自宅を建てこの地で暮らすようになったのですが、顔見知りも無く同じ班の10軒程の方々でも道で会っても挨拶を交わす程度で私自身は近所付き合いも殆どありませんでした。

 この地域は六条町にある三宮神社が氏神様で終戦直後からあった20の自治会が受ける「自治会陶屋」の習わしが有ります。若い会員の方は「陶屋」とは何ぞやと思われる方もおられるかと思うので末尾に説明を加える事として、我々の自治会は平成21年に陶屋の番が巡ってきました。その2年前、次の陶屋に携わる役員を神社に示す時に自治会長をしていた事で、詳しい事を知らない私が陶屋代表補佐をする事となり、自治会の多くの方々に協力をお願いする事となりました。そして一年間何とか無事に補佐役を務めたわけですが、一緒に苦労した近所の方々と親しく気さくな関係が出来たのです。
 
 ある時、神社行事の後、直会が終わり来賓がお帰りになった後での慰労の席で私に話かけてこられた方が、「私は博多山笠を一度観てみたいと思っている、白石さんは福岡の出身なら一度その祭りに連れて行ってくれないか」と相談受けました。それなら他の方にも声を掛けて計画をしましょうかと話がまとまり、平成23年7月に山笠見学を兼ね6名で行くことになりました。ワンボックス車で高松中央ICから運転を交代しながら九州福岡へ2泊3日の楽しい旅行となりました。

 この旅以降も2年に一度位は気の合う仲間で旅行をすることで意見がまとまり、以降の旅は25年に出雲から石見銀山へ、温泉津温泉で宿泊、翌日は津和野から萩を回り、湯田温泉に宿泊、帰りに安芸の宮島を参拝して高松へ世界遺産2か所をめぐる旅となりました。 
 27年は2泊3日で水郷柳川・熊本・別府の旅。
 29年は松山から大洲へ、鵜飼い見物が一つの目的でしたが前々日からの雨で肱川が増水し鵜飼いは中止となり残念でした。翌日は宇和島の町歩き、揚げたてのじゃこ天の味は格別でした。駅に戻り予土線の列車に乗車、出発するころには沢山の高校生達が乗り込み、前にいた彼らとの会話はとても清々しいひと時となり、県境を越え高知県に入ると眼下には清流四万十川がとうとうと水を湛えながらゆったりと流れています。窪川迄の2時間30分は期待通りでとても短く感じる旅になりました。

 旅行以外でも2か月に一度は近く(徒歩で行ける範囲)の居酒屋で酒宴を催すようになり、お酒が入ると遠慮会釈の無い会話が飛交い、互いの親密感がますます高まっているように思います。他にも、囲碁の集まりをするようになり、場所と飲み物の提供を頂いている方のご厚意で、月に2回片手にはお酒持ちながらもう片方で石を並べています。
 
 長々と取り留め無く書きましたが、この様な近所付合いが少なく無くなっていく昨今、一番身近に暮らす人達とのお付き合いの大切さや楽しさを知った様に思います。

解説:「陶屋」とは (※三宮神社ではこの字を使う)

「とうや」の制度は地域(神社)によりさまざまです。香川県だけの風習ではなく、形は違いますが日本のいたる処で古くから伝承されています。ここで紹介する陶屋はあくまでも六条町の三宮神社における習わしであり、異論を持たれる方もあると思いますが、ご容赦下さい。
 
 まず「とうや」に充てる字は音は同じであっても表記は県内において様々です、当屋・当家・頭屋等と記されています。役割としては、自治会が1年間(4月~翌年3月)、皆さんの協力にて務めます。それぞれの祭事では中心的な存在となり様々な仕事があります。
 
 昔は神様に収穫を感謝する意味も含め秋祭りは行われていました。氏子である地域の庄屋(大地主)様は名誉な事として陶屋を受け、そして掛かる費用を負担し、その小作人の方々の労力で氏神様を守っていたのでしょう。しかし戦後の農地改革で大地主は農地を手放し、一個人だけでは陶屋を受けがたく自治会(部落)が順番で務めるようになり、その自治会の中で陶屋となる家を決め、掛かる費用や労力も自治会で賄い部落陶屋を行うようになったのだと思います。

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