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| 女性委員会 |
シックハウスという言葉が広まって以来、建物に使用する材料に敏感にならざるをえません。塗料についても同様で“自然塗料”イコール“安全”と考えていましたが、東京都の調査により、自然塗料の中にも塗布後数日間はホルムアルデヒドが発生するものがあると指摘されています。今回のセミナーでは自然塗料の先進国であるドイツのクライデツァイト社より2名来日され、同社の塗料について直接話を聞く機会がありました。
工場の紹介 塗料メーカーというと無機質で近代的な設備が並んでいるところをイメージしますが、クライデツァイト社は田園の中、池に面した古い木材工場を再利用した小規模なものでした。それと知らなければ、ヨーロッパの農村でチーズでも作っている工房のような佇まいです。そして工場の一角にある、余った顔料(青や黄)の混ざった不思議な色合いのカボチャ畑の写真を紹介されました。
塗料の構成 塗料とは“顔料+つなぎ+溶剤”で構成されていて、ビールや卵などをつなぎとして使い顔料を加え水で伸ばせば(耐久性という問題は残るが)誰にでも簡単に作ることができるそうです。“ビールペイント”と“卵ペイント”を実際に作成してみせてくれました。同社ではつなぎの種類により、オイルペイント、カゼインペイント、“しっくい”ペイントに分類しています。これらは昔から世界各地にある方法ですが、普段OPとかEPとか合成塗料を記号としてしか認識していない身には新鮮でした。同社では構成材料をドイツ周辺で手に入る自然素材の中から厳選しているそうです。
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使用条件にもよるが、同社の“しっくい”ペイントはアルカリ性なのでカビが生えにくく浴室に使用できるとあり、メンテナンスについて質問してみた。 「日本では塩素系などの強力な洗剤を使うことが多いのですが、大丈夫でしょうか?」 すると返ってきた答えは 「まず今家庭にある洗剤を全て捨ててください。マルセイユ石鹸(オリーブ油が原材料)を水で溶かしたもので洗ってください。」 壁は自分で塗り、簡単な大工仕事は自分で行うドイツと日本の住まいに対する認識の違いもあります。しかし一般的な日本の家庭での使用環境に合うのだろうかという疑問と、もう一方でエコロジーに対する認識の違いを感じました。
カボチャ畑の例は、安全な鉱物の顔料を使っている証であり、工場が田園地帯にあり、すぐそばに池があるということは、周囲を汚染するリスクのある材料は使っていないということの証である。人体にも安全で、カボチャにも池の中の魚にも安全ということ。エコロジーに根ざした徹底した態度が、ドイツの小さな会社の塗料がはるか遠く離れた日本でも受入れられている理由ではないでしょうか。
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(記:中讃支部 斉藤圭一) |
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