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ACTIVITY REPORT

活動報告

かがわ木造塾「菅組『讃岐舎(さぬきのいえ)』で伝えたかったこと」を終えて

かがわ木造塾 山根 侑己

12月5日(日)、株式会社菅組 菅徹夫社長の講演、実例見学を兼ねたフィールドワークを行いました。さすがの菅組人気で参加者にも盛況。設計事務所・工務店・地域ビルダー・大工・教員・学生と幅広い職種の方々にご参加いただきました。

まずは菅徹夫社長の講演。讃岐舎(さぬきのいえ)は腰屋根を持ち、構造材は県産桧、壁は漆喰の真壁構造。大黒柱伐採ツアーや地元の材料を積極的に使用する取り組みは、地域産業の発展にも繋がるだけでなく、家づくりをするお施主様自身も木に興味を持ち、地域産業に目を向けるきっかけになるなと興味深く聞き入りました。講演後の質疑応答では参加者からの極実務的な質問にも丁寧にご回答いただき深い内容の講演となったと思います。

続いて実例見学へ。まずは古民家を改装した一棟貸の宿泊施設を見学。地域の古民家ストックを活用したプロジェクトで、さらにこの取り組みを増やしたいとのことです。利用者が増え、一棟貸の宿泊施設も増え、現代に映える古き良き風景が残ることを期待します。続いて讃岐緑想(堀部安嗣氏 設計)の見学。高さ・低さが絶妙で、寸法の扱いがとても勉強になりました。流石の堀部氏設計、言うことなし。最後は父母ヶ浜のすぐ前にある木造店舗を見学しました。1本の木を巧みに扱いこの店舗ができています。ここを見学する頃はちょうど日が沈みかけて父母ヶ浜にも多くの人が写真を撮っていました。

建築だけで納まらず地域の人・もの・産業を考えた取り組みにはとても感心しました。また、お忙しい中、同業である私たちに惜しみなく公開・講演してくださった株式会社菅組の菅徹夫社長はじめスタッフの方々に敬意を表します。

 

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