中四国ブロック徳島大会報告
小豆島支部青年部長　真砂伸康

ついにこの時がやって来てしまった…。
コロナ禍前から小豆島支部に発表の順番がまわってくることは分かっており、大会に向けて、支部のメンバーと準備を進めてきた。
しかし、私の普段の仕事はひたすら現場での大工仕事。大勢の前で発表するなんて、いくら記憶をたどっても無。当日の発表の順番は、９県中８番目で、緊張のあまり、ほかの県の発表を聞く余裕などなかったのが正直なところである。

さて、前置きが長くなってしまったが、地域実践活動として、「空き家リノベーションの提案」について発表を行った。小豆島は、人口減少、少子高齢化が進み、空き家が増加している一方で、20代から40代の若い世代の移住者が増加傾向にある。移住者の中には、新たに事業を始めたいと考える方もおり、行政が行っている「空き家バンク事業」を利用して住まいを探すケースも多い。空き家活用のリスクは、契約時にはどれくらい改修や耐震補強が必要なのか、専門でないと分からないことである。そこで、木造住宅施工を得意とする私たち支部のメンバーが、実際に空き家バンクに登録されている建物を現地調査し、建物の特性を踏まえた改修案や、活用方法の提案を行っている。この活動が、空き家を利用しての地域活性化や、移住者だけでなく、島民にとっても安心して暮らすことにつながっていくのではないかと考えている。

９県中７位と残念な結果となってしまったが、今回、新たに若いメンバー２名が加わり、支部としては今後の活動に弾みがついたのではないかと思う。このような発表の機会をいただけたこと、応援にかけつけてくださった他支部のみなさまに心から感謝したい。