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ACTIVITY REPORT

活動報告

第67回建築士会全国大会「おおさか大会」報告①

9月19日・20日に「第67回建築士会全国大会」に参加しましたが、その時にお陰を持ちまして、連合会会長表彰を頂く事となりました。有難うございます。

振り返れば、大学を卒業後社会に出て建築の設計に携わり始めて半世紀を超えました。あっという間に過ぎたその時間の速さと振り返った時間の長さとのギャップに不思議な感覚を覚えます。そんな中での受賞は、自分自身の建築設計業務の一つの区切りになりそうで有難く感じます。

会場はグランキューブ大阪(大阪国際会議場)でした。実はこの施設は馴染みがあり、私が幾つか持っている建築設計の資格の内、構造一級建築士の3年に1度の定期講習を何回か受けに行った会場でもありました。今と違い、当時は香川県からは大阪か広島の会場しか講習の会場がなかった中で、利便性を考えて私は大阪を選びました。その時以来で久しぶりです。

19日の朝、高松駅に集合しバスで大阪に向かったのですが、淡路を超えて暫く経った頃だったでしょうか、会長から事務局長に電話が入ったようで、香川県建築士会青年部の池田卓也さんが発表した瀬戸内海歴史民俗資料館の取り組みが1位になったと報告がありました。皆さん静かでしたがとても驚いていた様に思います。

実はこの瀬戸内海歴史民族資料館は私にとっても、大事な切っ掛けになった建物です。
学生時代4年生になって就職を考えたとき、ゼミの先生から「就職先の設計事務所を紹介ができるよ」と言って頂いていましたが、まだはっきりと決めかねていた時、偶然本屋で見た新建築の表紙にこの瀬戸内海歴史民族資料館が載っていました。どこの県にある建物なのかとページを捲ると、なんと香川県にあり、県で設計していると出ていました。まだ当時は具体的には何も分かっていなかった私ですが、香川でこのような建物ができるのであれば香川に帰るのもいいのではないかとふと思った、そんな切っ掛けの建物でした。設計が当時香川県建築課長をされていた山本忠司さんだと知るのは、その後の事ですが、結局、この建物の実施設計をした山本坦設計事務所に入り、その後西側にある別棟の収蔵庫の設計図を描く機会もありました。

池田さんの発表では、この建物が開館50年で解体の予兆があったようですが、いま改めてほぼ私の建築設計人生と同じ長さだったと思わされ、是非今後とも残ってほしいものだと思います。

高松支部 篠原晴伸

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