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ACTIVITY REPORT

活動報告

「やしまーる」見学会にて

「やしまーる」見学会にて
    業務委員会 蒲生亜季

新型コロナウイルス感染者も減少し、マスク着用の考え方が見直された中、業務委員会主催の「やしまーる」見学会へ参加しました。当日、山頂に着くと雨は上がって、少し肌寒かったですが、花粉症の私としてはいい天気でした。

見学会では本工事の施工者の谷口建設興業・籔内建設JVのご協力のもと、谷口建設興業の施工監理者の武田様と、この日にたまたま「やしまーる」でイベントを予定していた設計の周防貴之氏に、建物の概要や施工方法などを説明していただきながら一緒に見学しました。

皆様もご存じの通り、「やしまーる」は起伏・曲線でできた施設で、通路の全長220mの複雑な形をした建物。通路の両サイドは全面ガラス張りで屋島の景色と共に、建物の波を感じられるようになっています。

屋根は庵治石を加工した瓦で、その数が約3万枚。その瓦をすべて墨出しをして位置を確認し、一枚一枚貼り付けて、貼り始めや貼り終わりが分からないようになっているそうです。仕上げにもこだわっていて、室外機の目隠しのコンクリート壁は職人が手作業で少しずつ斫って目粗しをしたり、土間の型枠は通常の型枠屋さんでは出来ないので家具屋さんが手掛けているとか、土間のハケ引きは5人の左官屋さんがハケボウキで一気に途切れないように手渡しで行ったとか・・・半端ない。柱、梁、土間の型枠、ガラスなど全ての部材は一つとして同じものがない、かつ、3次元で常に物事を考えなければズレが生じてしまうこの状況。武田さんに質問をすると、「工事を進めていくと、自分が何をやっているか分からなくなりましたよ。大変でしたね。」と2・3回つぶやいていました。

施工中の工事写真や分厚い施工図なども見せていただきましたが、この建物ができた背景には施工を担当された谷口・籔内JVの現場監督の方々、職人の方々の尋常じゃないほどの苦悩、汗と涙と努力の結晶だと改めて思いました。娘と一緒に参加したのですが、もう一度ゆっくりと見に来たいと言っていたので、また行こうと思います。

 

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