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ACTIVITY REPORT

活動報告

【高松支部青年部会】県外研修旅行

高松支部青年部会では22325日に県外研修旅行として福岡県北九州市に行ってきました。今回の研修旅行で既存建物の改修・活用により、まちの活性化につなげようとする事例を見学することで、これからの建築士に求められる既存建物ストックの活用法を学びたいと思います。

初日は、西日本工業倶楽部洋館、旧安川邸、九州工業大学内の正門、学生支援プラザ、記念講堂、鳳龍会館、守衛所等を見学しました。この中でも西日本工業倶楽部洋館は、石炭業を興して成功した松本健次郎が自らの住宅と迎賓館を兼ねて建てられたものであり、現在はパーティ等の会場として利用可能な俱楽部会館となっています。アール・ヌーヴォー様式のデザインで各所に曲線がみられる美しい建物となっており、時代ごとに用途変更されながらもその都度修復され、この建物をなんとか次の世代に存続させていこうという強い思いが感じられました。

2日目は、福岡ひびき信用金庫本店、旧八幡市民会館を見学しました。旧八幡市民会館は、今後改修工事を行い埋蔵文化財センター+収蔵庫として活用される予定です。既存建物をまちづくりに活かしたいという地元の思いと財政的負担とのせめぎあいが感じられました。その後、北九州市立美術館、北九州市立戸畑図書館、中華そば藤王、tamtam7等を見学しました。この中でも北九州市立戸畑図書館は、旧戸畑市役所庁舎であり、2014年に図書館へと改修されました。旧庁舎のシンボルである塔屋部分や重厚なタイル仕上げの外観を保存する為、外部に耐震補強を施さず、内部においてのみ耐震補強を施しています。既存の意匠を生かしながら建物をリファイニングする手法は大変参考になりました。

3日目は、広寿山福聚寺、TOTOミュージアム、北九州市立文学館・中央図書館、松本清張記念館等を見学し、帰路につきました。

建てられた当時の時間を内包しつつ、新たに生まれ変わるまち・建物を見学することで、これからの既存建物活用に希望を見出せる研修旅行となりました。


西日本工業倶楽部洋館

 
北九州市立戸畑図書館

(高松支部青年部会 大西 慶明)

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