【高松支部】県内見学会+技術講習会「百十四ビル」見学に参加して
高松支部県内見学会+技術講習会「百十四ビル」見学に参加して
10月16日(木)、高松市亀井町にある「百十四ビル(百十四銀行本店)」の見学会に参加しました。本建物の改修工事の設計を行った株式会社日建設計による案内解説もあり、完成に至るまでの試行錯誤や、設計者の想い、省エネに配慮した工法・設備への知見なども得られる機会となりました。
はじめに、株式会社日建設計様(2011年改修時の意匠・設備の両担当者)から大規模改修における全体概要をお聞きしました。既存の壁面ガラスをガラススクリーンで二重に覆うダブルスキン化により改修前と改修後で年間電気使用量を約15%削減したという点や、地域の人の想いも汲み取り、本建物のアイデンティティである外観を残していくためにEPG工法(ガラスのエッジやコーナー部分に金属部材を取り付けて部分的に支持する特殊なガラス構法)を用い、特徴的なファサードである緑青銅板の外壁とブロンズガラスを尊重した改修設計を行ったという点が大変印象に残りました。概要説明後の質問コーナーでは、普段見学することできない大規模改修建築のため活発な質疑応答が行われ、参加者した皆様の関心の高さがうかがえました。
次に場所を移動し、百十四ビル6階部分の下屋の屋根より外側からダブルスキンを至近に観察し細部の納まりを見学し、その後、16階の展望フロアに入り内側からダブルスキン内の電動ブラインドの動作確認を行いました。今回のツアーを通して、百十四ビルの歴史を学ぶとともに、時代の変化に順応する改修建築モデルから今後の建築のあり方を考え直すきっかけになりました。来年で竣工から60年の還暦を迎える百十四ビルですが、当初の外観を尊重し継承を図ったことで、今でも地域の人から親しまれる建物のひとつになっていると感じました。
最後に百十四銀行様、建物所有者の日本橋不動産様、株式会社日建設計様、貴重な機会を設けていただきありがとうございました。
(高松支部 植松 直樹)
