中讃支部研修旅行の報告
中讃支部研修旅行の報告
令和5年3月18日、中讃支部では研修旅行として、徳島県の上勝町と神山町を見学してきました。上勝町は、世界的にも珍しい取り組みとして「ゼロ・ウェイスト」という考え方に基づき町全体で取り組んでいます。「ゼロ・ウェイスト」とは「ごみをどう処理するか」ではなく「ごみを生み出さない」という考え方のことです。
NAP建築設計事務所の中村拓士氏の設計による令和2年に完成した「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」は上空から見ると「?」マークの形をしており、カーブに当たる部分がゴミステーションとなっています。ここでは町民自らがごみを持ち込み45品目もの細かな分別を行っています。最初の頃はもっと少ない分類数でしたが、分別に取り組んでいく中でだんだんと増えていき今の数になったそうです。また、まだ使えるものを持ち込み他の住民が自由に持ち帰ることができるリユースショップなども設置されています。環境問題が叫ばれているこの時代、上勝町の取り組みに心を打たれ、私自身もごみ分別に今まで以上に力を入れたいと思いました。
上勝町ではその他に同設計者による「RISE&WIN Brewing Co. BBQ & General Store」も見学しました。本来処分されるはずの柑橘類の皮を使ってクラフトビールを製造しており、そのフルーティな味わいと爽やかな喉越しはリピートすること間違いありません。
神山町では伊藤暁氏の設計による「えんがわオフィス」「神山バレーサテライトオフィスコンプレックス」「WEEK神山」の3つを見学してきました。
神山町ではNPO法人グリーンバレーが主体となり企業の誘致や移住支援事業などを積極的に行っています。コロナ禍の中、テレワークが普及し企業の活動は地方でもできることを実証し、且つ地方の自然に囲まれた環境のよさを味わえるすばらしい町でした。
6月には中四国ブロック徳島大会がありますが、可能であれば足を運んでみてはいかがでしょう。
(中讃支部青年部会長 川西 将司)