令和6年度 青年・女性建築士の集い 中四国ブロック大会 広島大会 報告①
【青年委員長 藤堂誠司】
6月8日(土)~9日(日)に令和6年度 青年・女性建築士の集い 中四国ブロック大会広島大会が、アステールプラザ中ホールで開催されました。青年委員会からはTTCを含め、計22名で参加させて頂きました。
本大会は、新型コロナウイルス感染症が縮小し、コロナ以前のように制限なく開催される大会となりました。大会テーマは「未来少年」で、これからの建築業界の人材不足や技術力を確保するために、テクノロジーを駆使する必要性があることを共に考えたいとの趣旨で企画されました。今年度は、青年委員会・女性委員会の役員が小豆島を除き、すべての役員が交代したので、新たな青年・女性委員会として、中四国の方々と顔合わせ・意見交換をする有意義な大会となりました。
地域実践発表については、香川県は、県独自の部会であるTTCの役割や活動内容についての発表を行いました。今回の発表形式は、従来の台にPCを置いた発表のやり方から趣向を変え、壇上を身振り手振り自由に使い、ピンマイクで発表する形式であり、不慣れだと思われる中、TTCの三宅さんが堂々と発表していました。TTC発足の経緯や同年代の若手が気軽に建築について意見や感想を話すことができる部会の存在意義など、他県にはない魅力を伝えることができたのではないかと感じました。
今年度の地域実践発表は、最優秀賞は、愛媛県青年の建築士による防災講座が選ばれました。愛媛県は、木造住宅の耐震化普及に向けて、有志により製作した倒壊模型を使って、一般市民に対して地震の恐ろしさや、木造住宅の耐震化の重要性を伝える活動を行っていました。今年1月に発生した能登半島地震や近年続く地震の影響もあり、社会的な要望として重要な活動だと評価されたと感じました。
地域実践発表後は、コロナ禍で全国大会が開催できなかった広島県の有り余るエネルギーが感じられる盛り沢山の分科会を企画しており、各20分の講演会を2講演と参加者それぞれが関心ある4つの講習会の中からひとつ選ぶようになっていました。
その中で、私は「ロボット犬現れる!!」に参加し、土木事業などのスケールの大きな現場で、活躍する可能性のあるロボット犬が紹介されました。現場のルートをロボット犬に覚えさせれば、活動時間に制限はあるものの、欲しい情報の3Dスキャンやデータなどを得ることができる便利なものでした。ただ、スケールが大きくないと活用できないのかなと感じました。
懇親会については、例年と同じく盛況でした。毎年恒例の各県の青年・女性委員会が挨拶する時間があり、顔合わせができて良かったと思いました。また、高松、中讃、西讃の青年とTTCで2次会にいき、香川県の交流も行うことができました。
今年度のブロック大会は、大会趣旨がはっきりしていて一貫した内容であったため、非常に分かりやすく楽しめました。来年は中四国ブロック青年会議、2年後に中四国ブロックかがわ大会を控えているので、参加する大会から情報を得ていきたいと思います。香川県で開催されることをきっかけに香川県の若手メンバーが交流し、活性化したらと思っています。青年・女性委員会ともに新しい体制になったので、中四国ブロックかがわ大会に向けて、協力して準備ができるように今後の活動をしていきたいと思います。