被災建物応急危険度判定模擬訓練に参加して
「結果的に及第点だけど、実のところは不合格だったかもしれない。」
これは、先日参加した「被災建物応急危険度判定模擬訓練」で、主催者から訓練全体の講評(要は実習の答え合わせ)を聞いた時の率直な感想です。
10月18日に行われた今回の模擬訓練は、評価対象として設定された公営住宅の危険度判定を行うというものでした。各項目について検討してみると、その住宅は古いとはいえ比較的健全で、私達のグループは最終的に「要注意」と評価しました。
出題者の設定も「要注意」であったため、結果的には正しく判定出来た訳ですが、検討すべきブロック塀を見落としていたり、1階の傾斜測定が正しくなかったりしたために冒頭の呟きとなった訳です。
私がこうした模擬訓練へ参加するのは実に8年ぶりで、かなり久しぶりのことです。その場に立てば思い出すこともありますが、細かいことは「あれ、どうしてたっけ?」となることも色々あります。やはり、定期的な演習は大切なのだと痛感しました。
以前に比べると、日本を襲う地震や風水害が多くなった気がします。また、今年1月に発生した能登の地震の報道を見聞きするにつけ、他人事ではないとも思います。私自身、被災地へ派遣された経験はまだありませんが、もしかすると明日派遣要請があるかもしれません。その時には少しでもお役に立てるよう、最低限の準備は必要だと感じた一日でした。
(高松支部 土居 良助)