【高松支部】わいわいトーク交流会 《ゲスト:島根県建築士会会長 坪倉菜水さん》
爽やかな秋晴れの日、島根県建築士会会長の坪倉菜水さんをお招きして高松支部のわいわいトーク交流会が開催された。当初予定より多くの方の参加があり賑やかな会になった。
坪倉さんは、建築設計業務の他に既存住宅のインスペクション、歴史的建造物の調査、保存活用提案なども手掛ける。調査結果を可視化するにあたり自ら『見えるカルテ』を作成し評価できるシステムも作った。また、町、人、空間をシェアする。無いものは作るという心意気で弁当屋や八百屋、インテリアショップも運営。「始めたことはやめない」を合言葉に地域の人達との結び付きを大切にしている。苦労も多いかと思うが全力で楽しんでいるような気さえする。そんな坪倉さんに人は引き寄せられ集まり『まち』ができていくのだと思った。(大山文子 筆)
「空き家みえるカルテ」は、複雑に見える事を簡易に調査して表示するという目的で、耐震性や劣化以外の快適性なども含めた
建物の持つポテンシャルを住まわれる方が、感覚的に把握し、それを踏まえた上で付き合って欲しいという想いで考案されたというお話が印象に残りました。評価方法についても、分かりやすく説明していただき、非常に勉強になりました。 また、「まちづくり=まちに必要なものを足すこと」というお考えで、まちづくりをされていらっしゃるそうですが、坪倉さんご自身もお弁当屋さんで調理をされていたという、バイタリティ溢れる行動にも驚かされました。「とにかく面白いことをやっていれば、誰かが引き継いでくれるだろうから、やってみる!」という前向きなお話を聞き、私自身も背中を押していただいた素敵な一日となりました。(十河智恵 筆)